暗黒時代

更新には、書き手の個性ってものが反映していると思うんですよね。んで私の個性ってものを存分に活かすことのできるフィールドを、つばめさんに気づかせていただきました。私はもてないことに関しては天才的なスキルを持っていたことを忘れてましたよ。そういうわけでタイトルは名づけて「暗黒時代」ですな。
一応断っておきますが、鬱更新じゃないですよ。全編ネタですよ。






ここに記されていますが私は可哀相な人キングに見えるそうです。実はそのご推察はものすごく図星だったりします。
かつてそれに関するエピソードを書いたことがありましたね。左の物置にもありますけど私はヘタレってやつですな。まあこんなものは氷山の一角にしか過ぎないわけです。人に歴史ありと言いますが、私の歴史はどのように始まったのでしょうか?






昔の話です。
当時、生きていて楽しくありませんでした。成績よくないし、勉強楽しくないし、将来やりたいことなんて何もないし、当面の進路だって何も考えていません。でもですね、あの子と仲良くなれたらきっと人生楽しくなれるんだろうな〜って思いました。そのためにはどうしたらいいんだろうって考えたら、告白しようって結論に達しました。とりあえず、私はあほでしたね。今から考えるととんでもない思考をしていましたよ。
なかなか言えなかったんですよね〜。普段話しかける勇気のない奴が、どうやって告白だなんて大それたことができるんだ?何度か言おう言おうと思って、無駄に彼女のまわりをうろついたり、後ろをつけたりしました。まあそれらはバレていましたね。バレたからなんだって気もしますけど。そうやって何日も無駄にしていきました。
埒が明かないので待ち伏せをしようかと思ったんですが、待っている間がとんでもなく怖いので、向こうから来てもらうことにしました。んで友達に頼んで無人の教室に呼び出してもらいました。近づいてくる足音がすんごく怖くて、何度逃げ出そうと思ったことか・・・。でもこれで言えなかったら一生言えない人になるから、あと少し耐えよう。



彼女のイメージはガキさんでお願いしますね。




( ・e・)<ごんげ???



彼女がやってきて、第一声がそれでした。なんかすんげえ不思議そうな顔をしてるんだけど・・・。もちろん本名で呼ばれましたよ。彼女は結構変わった人で、女の名前は「さん」付けで呼ぶのに男は呼び捨てなんですよ。そんなところも結構つぼでした。



んで今さらあとにはひけねえから言うしかねえと思って・・・、





(ご´ Д `)<好きです。



とうとう言っちゃったよ〜。私にもこんなセリフを吐ける日が来るとは・・・。なんかすげえことを成し遂げた気分だよ。あとはここからどう転ぶかですな。YESならもちろんなんの問題もないけど、NOだったらヤバイよな。でもNOでも多少は私に興味を持ってくれるだろうから、それ以降頑張ればちょっとはましな方向に動くんじゃないかな?それにまだ振られると決まったわけじゃないよ。楽しいことを考えよう。YESだったらきっと今までとは想像もつかない幸せな日々が待っているのだよ。って考えていました。












( ・e・)<ごめん、付き合っている人が居る・・・。






は?
居るの?
だって普段全然男としゃべっている様子なかったよ?
彼女と同じ部活の友人に聞いてもそんな気配はなかったと言ってたよ?
私の調査不十分ですか?
それとも断るための方便ですか?
本当にせよ嘘にせよ、私に対してこれ以上頑張ってくれればまだ可能性はなくもないですよ、って言うふうに受け取ることはできませんでした。
世の中そんなにあっさり振られるものなの?
これをきっかけに距離を縮めようっていうプランが根底から覆されたんだけど・・・。



そんで混乱しているごんげにさらに追い討ちをかけるように


( ・e・)<ごんげが笑っているところをあんまり見たことがない。




このセリフはどのように解釈したらいいのだろう?
1.ごんげは全然笑わない暗い人だから、そんな人は好きになれません。
2.多少は笑うのかもしれないけど、ごんげになんて興味ないから笑顔なんて知らねえよ。
3.今まではあまり注目していなかったから笑顔を知らなかったけど、実は素敵な笑顔の持ち主かもしれないから、そういうところを見せてくれれば心が揺らぐかもよ。



とりあえず振られっぷりからして3.はないだろうな、と思った。となると1.か2.ですか?どっちでもいいよ・・・。完膚なまでに叩きのめされたごんげでした。家に帰って布団をかぶって着替えもせず、飯も食わず、風呂にも入らず朝まで泣いていました。
どうでもいいけど、この日は12月24日だったんですよね。たまたま決意した日がこの日だっただけなんですけど、もしロマンチックなことを考えていたと彼女に思われてたら、恥ずかしくて恥ずかしくて・・・。この日以来、12月24日は嫌いになりました。
次の日、物理の授業で物理室に早めに行ったらまだ誰も居ませんでした。2番目に来たのは彼女でした。3番目に人が来るまでの1分間すんごく気まずかったです。お互い何もしゃべりませんでした。というか現在に至るまで一言もしゃべっていねえな。




でもポジティブに考えましたよ。今回はたまたまつまづいただけだと。これ以上ないくらい最低の結果だったから、次こそは今回よりはましな結果になるだろうと。そう信じていました。少年に待ち受ける今後の運命も知らずにね・・・。
こうしてごんげの暗黒時代は幕を開けたのでした。