暗黒時代列伝

私とふみこさんの出会いは大学に入ったときということに一応なっているのですが、まともにしゃべりだしたのは4年になってからですね。やたら同期が少ない授業で一緒だったんですよ。少数だったんで、そこそこしゃべるようになりました。


ま、あの人は学科内に結構敵が多いんですよね(特に女に)。そんで割と存在がニュートラルというか、授業中告白伝説を残して個性が強くて誰も手が出せない存在である私を味方に取り込むことによって、今後の学生生活を円滑にしようとしたのではないかと思いました。邪推ですかね?でも実際の動機はどうあれ、そのように使われたことはしばしばありますわ。
まあ、私としてはそれでも良かったですよ。どんな用途だろうが私を必要としてくれるのであれば、最大限その期待に応えようと思っていましたから。



あ、私とふみこさんが付き合うのは不可能ですよ。あの人は百戦錬磨ですからね。ごんげがいかに自分のタイプでないかをしょっちゅう説明なさいますもの。そのへんは抜け目ないですよ。好きな芸能人は、ウィン図のりゅういちで、好きなタイプは身長160センチ前半で、眼鏡っ子で、左利きだそうです。私は身長178ですし、眼鏡なんかかけたことがないし、もろ右利きですからね。唯一、りゅういちと私の誕生日が同じ日だってことくらいです。私がふみこさんのタイプになるには、身長を15センチ縮めて、視力を1くらい落として、左利きの練習をせねばならないってことですか?どう考えても不可能でしょ?





まあなんにせよ、こうして私は女友達を獲得するに至りました。暗黒時代にも転機が訪れたのでした。どっち方向の転機かはご想像にお任せしますが・・・。